岡見・土岐・月岡らの守る福岡城では由良成繁の進言で、筒戸在陣の北條氏堯に援を請い、水海道在陣の下妻勢・水海道勢の押えとし、由良は江田・大館・堀口・岩松・矢場(横瀬)らの上州勢を率い真瀬(谷田部町)に進み東丹波を撃ったが、かえって包囲された。義長は木村・海老原らを遣わして救出した。義長は由良らを福岡に帰らせて、翌日は丹波を島名に破り鬼ケ久保を越え今鹿島まで逆撃し、今宮の守った兵粮も焼けたので、空腹の佐竹勢は小田・北條(筑波)らの許へ退却して粮食を求めた。栗林勢も真瀬の鎌倉に引きあげて敵首多数を検し、それより丸山下から兵船で水海道へ押し寄せた。
水海道戦蹟図