常総鉄道が開通すると、それまで地域の主要な交通手段であった水運は衰退の途をたどり、蒸気船も航行しなくなった(『水海道市史』下巻)。
常総鉄道は、またバス路線にも進出し、沿線のバス会社を次々と買収し、石下町域では、昭和八年二月に中沢自動車商会の石下・沓掛間、石下・下妻間の路線を買収、昭和九年六月には土浦自動車の水海道・石下間の路線を買収して運行をはじめた。しかし、昭和十六年にはガソリンの代用燃料で運行されたほかは運休するようになった。
昭和二十年、常総鉄道は筑波鉄道を吸収合併し、常総筑波鉄道となり、さらに昭和四十年に鹿島参宮鉄道と合併して関東鉄道常総線となり、現在に至っている。