《キャップ制度の発足》


 日本のラグビー界にキャップ表彰制度が生まれたのは戦後も1982(昭和57)年12月のことである。日本協会は同年12月17日にキャップ制度の新設を決めるとともに、第1回対象者254人を発表した。キャップ対象試合は1930(昭和5)年にカナダへ遠征した日本代表のブリティッシュ・コロンビア(BC)州代表戦にはじまり、2006(平成18)年11月25日の第5回ワールドカップアジア地区最終予選までの218試合となっている。(別表)
 日本協会は発表にあたって「キャップ(帽子)には日本代表選手としての名誉とその重みを自覚してもらうことがこめられており、ラグビー発祥の地イングランドの制度にならったもの」と説明しているが、キャップ制度に落ちつくまで協会内にはいろいろな意見があったという。
 なお、W杯など各種の国際大会はじめ世界各国との交流が定期化した昨今では、シーズンごとに新たなキャップ有資者が生まれているほか、すでに保持者となっている代表選手のキャップ数も試合数に比例して増えており、2006(平成18)年11月現在のキャップ保持者は485人である。
(注)キャップ制度の由来、歴史については80年史前史の「Ⅱ・蹴球部成立とその背景」を参照のこと。
写真・図表

JAPAN CAPに対する星章のつけ方

キャップ対象試合一覧
キャップ対象試合一覧表 昭和5年~57年

キャップ贈呈者名簿

(財)日本ラグビーフットボール協会

キャップ贈呈者名簿

キャップ贈呈者名簿

キャップ贈呈者名簿

キャップ贈呈者名簿

キャップ贈呈者名簿

キャップ贈呈者名簿