今後のルール検討の課題


 現在、世界のラグビー競技の発展は、1年中を通じてラグビーに接することが可能になりつつあり、プロ選手を有するクラブリーグ戦(プレミアリーグやSuper14)、日本ではトップリーグなどさらに進化したラグビーの魅力拡大と発展が進行している。ラグビー競技のさらなる魅力向上を図るためにも、なお一層、興行的にも成功するアイテムとして、観ている側にも楽しく、面白い、ゲームのスピードアップが企図されて、ルール改正も何度も試験的ルールの試行等を繰り返しながら数多くのプレーやゲーム運営上の変化をさらに、生じさせると思われる。
 今後もさらに“より楽しい、より激しいプレー”、そして“より安全なラグビー”がさらに追及されることになることは簡単に予想できる。「ラグビー競技」そのもののゲーム様相に直接関わるルール改正の規定についても、IRBを中心として迅速に対応されることは疑う余地もなく、間違いがないだろう。
 これからのさらなるラグビーの発展性とルールの制定、適用については、ますますIRBを主導として、世界中のラグビーシーンへ、直接的に反映、実施されるものとなる。それは、今回整理した、IRBルーリング数の回答数を見ても明らかである。正しい情報の整理と伝達、そして世界中での「ラグビーゲーム」の正しい履行を可能にすることが最重要の課題となるだろう。
 そのような世界的な課題を前提として、わが国における国内的なラグビー事情に合わせた中で、わが国のラグビー全体の現状を把握して検討し、日本独自のルール改正の取り組み等について、検討を行う必要がある。今後は、国内ルール等の変遷の推移などが新たな課題とされると考える。