日本ラグビーフットボール協会と3地域協会との統合に向けて、当初、関東協会は様々な点で反対意見が主流を占めた。例えば、前述のとおり関東ラグビーフットボール協会はわが国で最初に設立された協会であり、なぜ日本協会に吸収されなければならないのか。あるいは財政面で赤字経営が続く日本協会と黒字経営の関東協会が統一するのはいかがなものか、等々であった。
しかし、ラグビーの将来を考えたとき、日本のみならず世界のラグビーを視野に入れ、日本ラグビーがまとまる必要性は関係者誰しもが持っていた。そこで関東協会の会議や日本協会との会議、あるいは日本協会と3地域協会との会議を重ねた。例えば、・組織統合に関する日本協会との覚書取り交わしを2008年(平成20年)4月7日に行い ・組織統合に関する実務会議(日本協会と3地域協会)2009年(平成21年)3月2日を実施し・組織統合に関する関東協会臨時評議員会を2009年3月9日に開催し、組織統合が承認された。
こうした結果、下記の事項を主にして統一に向けての合意が得られた。
1 公益財団法人の認定を得る
2 ラグビーワールドカップ日本開催を視野に入れる
3 関東協会の独自性を尊重する
(関東協会)