IRBより、コミュニケーションの問題とかつてない3週間という長期に渡り、16チームを一度にケアしなければならないチームサービスについて懸念が抱かれていた。コミュニケーションについては「ラグビーに理解があり」「英語が話せる」ボランティアスタッフを募りリエゾンとして配置対応した。チームサービスについては、プロフェッショナルである海外チームからの様々のリクエストに苦慮したが、各方面の格別な配慮とスタッフの粘り強い対応により各チームに対し高い満足度のサービスを提供できた。
集客面では、このエイジグレード大会は集客力が無いということは関係者間では共通認識であった。運営側としてなんとしても殻を打ち破ろうと、ラグビー競技者・ラグビーファン・レガシープログラム参加者・
日本在住の外国人・一般顧客の各面に対し様々な施策を打ち、大会3日目には当初目標であった8万人を突破し、上方修正した目標の10万人も達成し、前年度
ウェールズ大会を遥かに凌ぐ成功を収め、IRBはその成功を称賛し、本大会を「記録破りの大会」と称した。
レガシープログラムについて、開催地の各自治体、教育委員会等の全面的なバックアップを得ながら「No Side’s on the World」をキャッチフレーズとして小中学校を対象に文化交流プログラムを、高校やラグビースクールを対象にラグビークリニックを、その他文化交流プログラムを行い、特に一国一校運動は大きな盛り上がりを見せた。