9.ワールドラグビーU20チャンピオンシップ2015 イタリア大会


 予選プールAで3戦3敗の4位となった日本は9〜12位決定戦に回り、9位決定戦でアルゼンチンに21-38で敗れ、10位で大会を終了した。初出場となるWorld Rugby U20 Championship(WRU20C)では、3戦目に当たる「Beat Wales」をチーム目標に掲げ、2回目のS&C合宿で提示した。実際には「打倒ウェールズ」は達成できなかったが、その後、プレイオフでサモアに勝利することができた。結果WRU20Cの10位に入ることができ、残留を決めることができた。その功績の裏には、JRFU一貫指導であるユースコーチ&リソースコーチの長年の連携があった。これまでの地道な活動が実を結んだと言える。本大会に残留し、翌年もティアワンの強豪国らと連続して対戦できることは、今後の日本ラグビーにとって大きな価値である。
 JWCは、JWRTと違って、大会期間が長く、試合数も多く、開催国ユニオンとワールドラグビーのホスピタリティは、予想以上のクオリティの高さだった。コーチ・スタッフだけでなく、選手にとっても貴重な経験である。
 大会前に、ジュニアジャパンとして、パシフィックネイションズカップ(PRC)のためにフィジー遠征を行った。カナダフィジー、トンガと対戦したが、フィジカル面での差が大きく、全敗に終わった。その後、FORUという南半球のU20の交流大会に招待され、U20ニュージーランド、U20オーストラリア、U20サモアと経験値を積むことができた。また、遠征を通じて、オフ・ザ・フィールドの指導に重点を置いた。その結果、代表としての自覚があがり、プレーの一つ一つについて、責任をもった動きができるようになった。改めて、スキル指導だけでなく、人格形成が必要なことが分かった。
2015試合結果
2015年プール戦9位決定戦
U20代表イングランドフランスウェールズサモアアルゼンチン
試合日6月2日6月6日6月10日6月15日6月20日
試合会場CalvisanoStadio Sergio Lanfranchi,ParmaStadio Luigi Zaffanella, ViadanaStadio Luigi Zaffanella, ViadanaStadio Luigi Zaffanella, Viadana
試合結果
(前半)
7-59
(0-45)
7-47
(7-14)
3-66
(3-33)
29-12
(12-0)
21-38
(14-17)