予選プールAで3戦3敗の4位となった日本は9〜12位決定戦に回り、9位決定戦でアルゼンチンに21-38で敗れ、10位で大会を終了した。初出場となるWorld Rugby U20 Championship(WRU20C)では、3戦目に当たる「Beat Wales」をチーム目標に掲げ、2回目のS&C合宿で提示した。実際には「打倒ウェールズ」は達成できなかったが、その後、プレイオフでサモアに勝利することができた。結果WRU20Cの10位に入ることができ、残留を決めることができた。その功績の裏には、JRFU一貫指導であるユースコーチ&リソースコーチの長年の連携があった。これまでの地道な活動が実を結んだと言える。本大会に残留し、翌年もティアワンの強豪国らと連続して対戦できることは、今後の日本ラグビーにとって大きな価値である。
JWCは、JWRTと違って、大会期間が長く、試合数も多く、開催国ユニオンとワールドラグビーのホスピタリティは、予想以上のクオリティの高さだった。コーチ・スタッフだけでなく、選手にとっても貴重な経験である。
大会前に、ジュニアジャパンとして、パシフィックネイションズカップ(PRC)のためにフィジー遠征を行った。カナダ、フィジー、トンガと対戦したが、フィジカル面での差が大きく、全敗に終わった。その後、FORUという南半球のU20の交流大会に招待され、U20ニュージーランド、U20オーストラリア、U20サモアと経験値を積むことができた。また、遠征を通じて、オフ・ザ・フィールドの指導に重点を置いた。その結果、代表としての自覚があがり、プレーの一つ一つについて、責任をもった動きができるようになった。改めて、スキル指導だけでなく、人格形成が必要なことが分かった。
2015年 | プール戦 | 9位決定戦 | |||
U20代表 | イングランド | フランス | ウェールズ | サモア | アルゼンチン |
試合日 | 6月2日 | 6月6日 | 6月10日 | 6月15日 | 6月20日 |
試合会場 | Calvisano | Stadio Sergio Lanfranchi,Parma | Stadio Luigi Zaffanella, Viadana | Stadio Luigi Zaffanella, Viadana | Stadio Luigi Zaffanella, Viadana |
試合結果 (前半) | 7-59 (0-45) | 7-47 (7-14) | 3-66 (3-33) | 29-12 (12-0) | 21-38 (14-17) |