5.RWC2019・Tokyo2020のレガシー


 2017年5月RWC2019のレガシープランとしてWR、JRFU、AR(アジアラグビー協会)共同で「Impact Beyond 2019」が発表された。このプランは、RWC2019を契機に日本、アジア、そして全世界的なラグビー普及を意図し作成された。日本で20万人のラグビーへの参画者、アジアで100万人の新規プレーヤーと200万人のプレーヤー確保、全世界で1100万人のプレーヤー確保を目標にしている。JRFUは、普及戦略2016-2020をImpact Beyond 2019の中心に据え、レガシー創生に取り組むことになった。
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 また、ARの一員としてアジアにおけるラグビー普及を促進すべく、普及育成委員会に国際協力部門を設置し、2011年から実施しているアジアスクラムプロジェクトを強化推進することになった。(独)国際協力機構(JICA)ボランティアプログラムとしての指導者のアジア各国へ派遣し、外務省が推進する21世紀東アジア青少年交流計画(JENESYS)では日本に招かれた多くのアジアの青少年にラグビーを紹介している。(独)日本スポーツ振興センター(JSC)と外務省とともに日本政府が進める「Sport For Tomorrow」プログラムに参加し、指導者の短期派遣や国際交流を実施している。
 2018年6月RWC組織委員会、RWC開催自治体、JRFU、開催地ラグビー協会の連名で「ラグビーワールドカップ2019™未来計画 Dream Beyond 2019」が発表された。RWC2019開催を契機にラグビーと地域社会をさらに発展させるためのものであり、この計画のもとでラグビー界と開催自治体が一体となり、それぞれの開催都市においてラグビーを根づかせ、RWC2019の開催を通じて地域社会に貢献することを目指すことになった。また、この計画では開催自治体と都道府県ラグビーフットボール協会が大会終了後も地域のパートナーとして連携し、RWC2019を契機に残されるレガシーとラグビーを日本全国、大人から子どもまで広く普及させることを目的としている。
(山本巧)