昭和40年(1965)1月10日 昭和39年(1964)度 第1回大学選手権決勝

秩父宮ラグビー場

法大 14-6 早大

法大が初の大学チャンピオンに輝く

昭和39年(1964)度 第1回大学選手権決勝
1965年1月10日 G:秩父宮ラグビー場 R:江田昌佑 KO 14:00
法大 14 6 早大
1 田中  武(③保善高) 14 3 1 松元 秀雄(③日大鶴丘高)
2 天野  厚(④秋田工) 0 3 2 遠藤 靖夫(④福岡工)
C3 石井 京三(④保善高) 3 平沢  尚(③荏原高)
4 高野 和男(②甲府商) 2 T 0 4 遠藤 成信(④福岡工)
5 鎌田 勝美(③金足農) 1 G 0 5 矢部 達三(③浦和高)
6 広瀬 征雄(④西陵商) 3 PG 1 6 加藤  猛(③新潟商)
7 竹部  肇(④砺波高) 0 DG 0 C7 佐藤 絃司(④秋田市立高)
8 石田 元成(④西陵商) 8 北岡 英雄(④保善高)
9 熊谷 七郎(④気仙沼高) 0 T 1 9 竹島  佑(④弘前高)
10 桂口  力(①小倉工) 0 G 0 10 藤本 忠正(②天理高)
11 山田 陸康(④保善高) 0 PG 0 11 片山 英雄(④早大学院)
12 曽我部 信武(③新田高) 0 DG 0 12 横井  章(④大手前高)
13 島崎 文治(①保善高) 13 宮澤 隆雄(③早大学院)
14 水谷  眞(①目黒高) 13 11 14 犬伏 一誠(②天理高)
15 竹内 信孝(④大口高) 15 松尾(長谷川)啓(④西京高)

 第1回大会の決勝は早法の対戦となった。法大は風上に陣し、FWが早い集散でボールを支配し、バックスはFB竹内のライン参加が効果的で、スピードに乗った攻撃を見せた。法大は3分曽我部のPGで先制、4分にはFB松尾のキックをチャージした広瀬がトライを決めた。16分にも法大は左オープンから、曽我部が抜いて山田が独走してトライ、竹内ゴール。21分にも島崎がPGに成功して14−0とリードを広げる。早大は松尾がPGを返すのが精いっぱいで前半を終わる。後半風上に立った早大はFWが立ち直り攻勢に転じた。3分、ゴール前にパントを上げた松尾が、法大のタッチキックを自らチャージしてトライ、3点を返したが、その後は法大に守りきられて6−14で敗れた。毎日新聞の池口記者が「両チームに“優勝”の二字がこびりついたためであろうが、いたずらに殺気立ったムードがただよい、最高の内容を望んだ期待は裏切られた」と苦言を呈している。