昭和49年(1974)1月6日 昭和48年(1973)度 第10回大学選手権決勝

国立競技場

早大 29-6 明大

闘魂ワセダ 明大のトライ許さず

昭和48年(1973)度 第10回大学選手権決勝
1974年1月6日 G:国立競技場 R:池田正徳 KO 14:30
早大 29 6 明大
1 佐野 厚生(③宇都宮高) 7 6 1 笹田  学(②盛岡工)
2 浜野 政宏(④早実高) 22 0 2 森内 芳隆(②長崎商)
3 奥田 泰三(④洛北高) 3 平川 常雄(③九州経営学園)
4 中村 賢治(④岡崎高) 1 T 0 4 熊谷 直志(①黒沢尻工)
5 川内 聖剛(④福岡高) 0 G 0 5 岩沢 一義(④函館北高)
C6 神山 郁雄(④宇都宮高) 1 PG 2 6 八本 健一(③崇徳高)
7 石塚 武生(③久我山高) 0 DG 0 7 田口 長二(④金足農)
8 山下  治(③日川高) C8 境  政義(④中川商)
9 辰野 登志夫(①今宮高) 4 T 0 9 松尾 雄治(②目黒高)
10 台  和彦(④早大学院) 3 G 0 10 大平 次郎(①目黒高)
11 金指 敦彦(④下田北高) 0 PG 0 11 久木元 孝行(②延岡高)
12 南川 洋一郎(①福岡高) 0 DG 0 12 大山 文雄(①報徳学園)
13 藤原  優(②日川高) 13 森  重隆(④福岡高)
14 堀口  孝(④早大学院) 10 9 14 横山 教慶(④天理高)
15 植山 信幸(④報徳学園) 15 中川 裕文(③日田高)

 早大は4分に藤原がPGを決めて先制した。15分にはFB植山が密集を突破、フォローした金指がタッチ際を快走してトライ。明大はSO松尾が17分、34分にPGを決めて6−7で前半を終了。勝負は後半に持ち込まれた。後半、明大はたびたびゴール前に迫ったが、早大が猛タックルでしのぎ、17分早大は藤原のPGが逸れたボールにFWが走り込み、石塚の突進を中村が抱えて押し込みトライ、右端の難しいゴールを植山が決めて13−6とリードを広げた。早大はその後も明大をゆさぶり、金指、石塚、堀口がトライを重ね29−6で快勝した。

「『すばらしい試合。想像を超える出来でした。前評判は明大がよく、それだけにここ一番ではと選手を信じていたが、これほどやってくれるとは。今日の試合はただタックルだけを強調したのですが、最高のゲームをやってくれました』。日比野監督は選手とともに勝利の歌に酔い、ついで胴上のウズのなかで二度、三度大きく宙に舞った」(東京、伊藤修)。