昭和55年(1980)1月3日 昭和54年(1979)度 第16回大学選手権決勝

国立競技場

明大 6-3 同大

明大、ノートライゲームを制して4度目のチャンピオン

昭和54年(1979)度 第16回大学選手権決勝
1980年1月3日 G:国立競技場 R:真下 昇 KO 14:00
明大 6 3 同大
1 梨本 清隆(②新潟商) 3 0 1 前田  隆(④花園高)
2 藤田  剛(①大工大高) 3 3 2 井上 雅浩(③天理高)
C3 木村 和彦(④石巻工) 3 大原 茂桂(②塔南高)
4 仲村 綱城(③函館有斗高) 0 T 0 4 林  敏之(②徳島城北高)
5 河瀬 秦治(②大工大高) 0 G 0 5 豊田 典俊(③島本高)
6 岸  直彦(①久我山高) 1 PG 0 6 林 昌一郎(③同志社高)
7 遠藤 敬治(③松山西高) 0 DG 0 7 横本 吉史(③松山星稜高)
8 瀬下 和夫(③秋田工) 8 大森 康央(②同志社香里)
9 窪田  穣(③目黒高) 0 T 0 9 萩本 光威(③報徳学園)
10 砂村 光信(③久我山高) 0 G 0 10 森岡 公隆(③長崎南高)
11 坂本 龍二(②日田高) 1 PG 1 11 大江 喜一(③花園高)
12 渡辺 和男(④目黒高) 0 DG 0 12 西  正人(③徳島城北高)
13 金谷 福身(④高鍋高) C13 伊佐治 望(④関商工)
14 斎藤 信秦(③筑紫高) 8 18 14 三宅 秀和(④八尾高)
15 橋爪 利明(③大工大高) 15 原田 隆彦(④同志社高)

 ノートライゲームは物足りないこともあるが、大量得点の応酬よりずっと充実している。明大同大の譲らぬタックルがお互いのトライを阻んだ決勝戦にふさわしい好ゲームであった。明大同大ともにのどから手が出るほどトライが欲しいのだが、それを許してもらえない。そこがこのゲームの魅力であった。前半6分、同大のオフサイドで明大砂村がゴール成功。後半12分、同大がPGのチャンスを得て原田が決め3−3の同点に追いつく。この後お互いに攻めきれず、後半30分、スクラムを押し込んだ明大同大の反則を誘い、これを砂村が冷静に決めてついに均衡を破った。後半はこのまま最後まで死闘を繰り返しノーサイド。6−3と薄氷を踏む思いの明大が飛び上がって喜んだ。明大はPR木村主将が復帰して同大のFWに押し勝ったのでPG合戦に勝利したことも当然であった。悔しい敗戦を喫した同大は翌年この壁を乗り越えて優勝することになる。素晴らしい決勝戦を演じた両校に拍手。