昭和56年(1981)1月3日 昭和55年(1980)度 第17回大学選手権決勝

国立競技場

同大 11-6 明大

同大明大をノートライに封じて会心の勝利

昭和55年(1980)度 第17回大学選手権決勝
1981年1月3日 G:国立競技場 R:高森秀蔵 KO 14:00
同大 11 6 明大
1 大原 茂桂(③塔南高) 4 0 1 梨本 清隆(③新潟商)
2 井上 雅浩(④天理高) 7 6 2 藤田  剛(②大工大高)
3 中山 敬一(②同志社高) 3 畠山 一寿(③秋田工)
4 林  敏之(③徳島城北高) 1 T 0 4 仲村 綱城(④函館有斗高)
5 大八木 淳史(①伏見工) 0 G 0 5 川地 光二(③熊本工)
6 林 昌一郎(④同志社高) 0 PG 0 6 岸  直彦(②久我山高)
C7 横本 吉史(④松山星稜高) 0 DG 0 7 遠藤 敬治(③松山西高)
8 豊田 典俊(④島本高) C8 瀬下 和夫(④秋田工)
9 萩本 光威(④報徳学園) 1 T 0 9 窪田  穣(③目黒高)
10 森岡 公隆(④長崎南高) 0 G 0 10 砂村 光信(④久我山高)
11 菅野 有生央(④同志社高) 1 PG 2 11 平井 一明(④目黒高)
12 白川 佳朗(②天理高) 0 DG 0 12 小林 日出夫(①目黒高)
13 西  正人(④徳島城北高) 13 坂本 龍二(③日田高)
14 西村 一知(④諫早高) 19 6 14 斎藤 信秦(④筑紫高)
15 平田 良作(③広島工) 15 橋爪 利明(④大工大高)
交代【明】高橋宏(①久我山高)⑪

 手に汗握る熱戦であった。PR井上の負傷欠場が影響してか明大FWに精彩なく、前半からスクラムで同大のプレッシャーを受ける展開になった。37分ゴール前のPKから林敏之、大八木、豊田の3人が突進するサインプレーで、林がゴールへ爆走して待望のトライをあげた。前半はこの得点のみで同大が4−0とリード。後半は7分に同大白川、10分に明大砂村がそれぞれPGを決めて同大7−3。直後に同大はモールを連取して明大を圧倒、SH萩本がSO森岡を飛ばしてWTB菅野にパスする好プレーで試合を決めるトライが生まれた。明大も奮起してFB橋爪が40メートルのPGを決めて6−11と追いすがり観客を沸かせる。しかしFW戦で優位に立った同大はこれ以上明大の追撃を許さず、ついに悲願の優勝を遂げた。このとき抱き合って喜んだ金野滋専務理事、岡仁詩部長[肩書きは優勝時]2人の同大ラグビー育ての親が平成19年に続けて逝去されたのは、悲しい現実である。