令和7年(2025)1月13日 令和6年(2024)度 第61回大学選手権決勝

写真
秩父宮ラグビー場
帝京大 33-15 ●早稲田
対戦日2025/01/13 (月) Kick off13:15
競技場秩父宮ラグビー場 観客数19,035人
天候晴れ/強風 グラウンド
状態
良い
ドクターMED-M:山本順啓 / MDD:永山正隆,山下史晃
記録係佐藤克則
レフリー大澤昂平(関東協会)sign
アシスタントレフリー

米倉陽平(関西協会)

新藤遼太郎(関東協会)

加納孝紘 (関東協会)

マッチコミッショナー陶久昌明sign
TMO関谷惇大
タイムキーパー丸山哲平
早稲田大学
# Name(cm/kg/Age) Pos.
1 杉本安伊朗(176/107/21) FW
2 佐藤健次(177/107/22)
3 亀山昇太郎(176/116/22)
4 西浦剛臣(184/94/23)
5 栗田文介(184/105/21)
6 城央祐(185/99/19)
7 田中勇成(166/87/21)
8 鈴木風詩(183/99/23)
9 細矢聖樹(162/64/21) HB
10 服部亮太(178/80/19)
11 池本晴人(183/90/20) TB
12 野中健吾(180/93/21)
13 福島秀法(183/95/21)
14 田中健想(172/76/19)
15 矢崎由高(180/86/20) FB
16 安恒直人(172/97/21) Re.
17 山口湧太郎(176/107/21)
18 新井瑛大(179/106/20)
19 米倉翔(181/97/20)
20 清水健伸(178/102/20)
21 宮尾昌典(165/67/22)
22 黒川和音(167/80/21)
23 植木太一(173/77/21)

※背番号の白抜きはキャプテン

帝京大学
# Name(cm/kg/Age) Pos.
1 梅田海星(177/107/22) FW
2 知念優来(171/96/22)
3 森山飛翔(180/109/20)
4 カイサ・ダウナカマカマ(182/120/21)
5 本橋拓馬(194/116/22)
6 青木恵斗(187/110/22)
7 森元一気(169/93/22)
8 倉橋歓太(181/100/22)
9 李錦寿(174/80/22) HB
10 本橋尭也(182/86/20)
11 日隈太陽(186/86/21) TB
12 大町佳生(173/84/20)
13 上田倭士(180/84/19)
14 生田弦己(169/83/21)
15 小村真也(180/92/22) FB
16 當眞蓮(174/100/22) Re.
17 平井半次郎(178/108/22)
18 小林龍司(178/115/22)
19 坪根章晃(185/105/18)
20 グアイニ優人(177/98/22)
21 上村樹輝(167/70/22)
22 五島源(174/85/21)
23 神田陸斗(173/80/21)
得点
HomeAway
前半後半前半後半
20 T 23
10 G 22
00 PT 00
01 PG 00
00 DG 00
123 1419
15合計33
反則
PKFKPKFK
51 前半 71
50 後半 30
101 合計 101

Home 交替/入替

種類時間背番号
入替 後半14分 9 → 21
入替 後半22分 4 → 16
入替 後半38分 3 → 18
入替 後半38分 10 → 22

Home 一時交替

時間背番号内容

Away 交替/入替

種類時間背番号
入替 後半6分 2 → 16
入替 後半28分 7 → 20
入替 後半37分 1 → 17
入替 後半38分 9 → 21
入替 後半38分 12 → 22
入替 後半40分 3 → 18
入替 後半40分 8 → 19
入替 後半40分 14 → 23

Away 一時交替

時間背番号内容

Home カード/処分

種類時間背番号内容

Away カード/処分

種類時間背番号内容

得点経過 前半Kick off : 帝京大学 /後半Kick off : 早稲田大学

前半チーム名#.Name
5分 帝京大学 3.森山飛翔 T 0 - 5
6分 帝京大学 12.大町佳生 G 0 - 7
12分 帝京大学 6.青木恵斗 T 0 - 12
13分 帝京大学 12.大町佳生 G 0 - 14
15分 早稲田大学 15.矢崎由高 T 5 - 14
17分 早稲田大学 12.野中健吾 G 7 - 14
24分 早稲田大学 8.鈴木風詩 T 12 - 14
26分 早稲田大学 12.野中健吾 Gx 12 - 14
後半チーム名#.Name
2分 早稲田大学 12.野中健吾 PG 15 - 14
5分 帝京大学 5.本橋拓馬 T 15 - 19
6分 帝京大学 12.大町佳生 G 15 - 21
27分 帝京大学 4.カイサ・ダウナカマカマ T 15 - 26
28分 帝京大学 12.大町佳生 G 15 - 28
37分 帝京大学 11.日隈太陽 T 15 - 33
37分 帝京大学 12.大町佳生 Gx 15 - 33

<特記事項>
【TMO】
・後半5分 帝京大のトライ(グランディング)について / 結果:グランディングを確認できずノートライ、早稲田大のペナルティのアドバンテージ(オフサイド)で帝京大ボールで試合再開


 対抗戦で帝京大に快勝し、ここまで唯一無敗で勝ち上がった早稲田が5年ぶりの優勝を遂げるのか。対抗戦での早稲田戦の敗戦以降、チームが生まれ変わり力強く前進を続ける帝京大が4連覇を成し遂げるのか。いざ試合が始まると、勝利への執念だけでなく、相手チームの分析、対策という点で帝京大が一歩先んじていたようだ。

 この日、かなりの強風の中、風上を取った帝京大のキックオフで試合は始まる。帝京大は気迫をたぎらせ全員で、「これでもか!」と言わんばかりに早稲田を激しく攻め立てる。対抗戦ではラックサイドを主将の青木、副将本橋、そして4番カイサなどの巨漢が突進する形でゲームを組み立ててきたが、序盤、早稲田の対策の裏をかいて、BKで展開した後、大外で待つ青木にボールを渡してゲインライン突破をはかる。開始5分、早稲田陣22mラインまで前進した帝京大は右に大きく展開して、マークを引き付けながら青木にボールを託す。この位置だと、早稲田のDFはBK陣となり、青木は早稲田のBKを次々になぎ倒してトライラインへ大きく前進。最後は早稲田FB矢崎の好タックルで止められ、タッチラインに押し出されそうになるが、バックフリップパスでボールを活かす。そのボールをSH李が拾って日本代表合宿にも参加した3番森山にパス。DFの薄くなった早稲田に、森山は見事なパスダミーを見せてフリーとなり、トライゾーンに飛び込む(大町のG成功で7-0)。この日スクラムでも優位に立つ帝京大は再び早稲田陣ゴール前に迫り、12分、FWの縦突進を早稲田のDFに何度か止められるも、最後は青木がトライゾーンにねじ込む(大町のG成功で14-0)。

対抗戦の時とは明らかに違う帝京大の気迫と強さに動揺してもおかしくない状況であったが、早稲田はキックオフボールでの帝京大のミスに乗じて連続攻撃を仕掛け、得たPKで帝京陣G前左のラインアウトを得る。15分、そのラインアウトから右へ展開し、飛ばしパスで福島を縦に突っ込ませる。福島は見事なオフロードパスで外側をフォローしたFB矢崎を走らせトライ(野中のG成功で14-7)し、反撃の狼煙を上げる。24分、再び帝京大ゴール前に迫った早稲田は右へ左へと連続攻撃を仕掛け、最後は中央のラックからSO服部が左へ飛ばしパスを通し、大外で待つNo8鈴木が帝京大のバックアップの選手に激しくあたり、左隅へ飛び込む(野中のG失敗で14-12)。その後、帝京大は再び攻勢に出て前進し早稲田ゴール前に迫るも、早稲田も仕込んできたダブルタックルで応戦。試合は膠着状態のままハーフタイムとなり、風下の早稲田が2点差で食らいついた形となる。

後半2分、帝京大のノットリリースザボールの反則で得たPKを早稲田12番野中が蹴り込み(14-15)。これで早稲田に流れが来ると思われたが、帝京大が自陣から蹴ったキックを、ハーフウェイ左で受けた早稲田SO服部が蹴り返すと見せてランで勝負に出る。しかしこれを帝京大SO本橋が見事にタックルで仕留め、一気に帝京大FWが攻勢に出る。連続攻撃から一度はトライと判定されたシーンはTMO判定の結果、トライは認められずチャンスを逃したが、その前の早稲田の反則のPKから帝京大FWの縦突進が始まり、5分、5番本橋がポスト下にねじ込み逆転(大町のG成功で21-15)。その後、早稲田も攻勢に出て矢崎、服部、佐藤などの突破力を生かして帝京ゴール前に迫る。しかしこの時に見せた帝京大の執念のDFは統率が取れ、気迫も十分で、早稲田にトライラインを越させない。スクラムでも早稲田を圧倒してPKを獲得し、ゴール前での早稲田ボールのラインアウト・モールもしっかりと対策できている。迎えた27分、帝京ボールのスクラムで早稲田をめくり返してPKを得た帝京大は早稲田陣ゴール前に迫り、連続攻撃の後、4番カイサがトライゾーンへ飛び込む(大町のG成功で28-15)。帝京大は、点差と時間の両面でも早稲田にじわじわと圧力をかけていく。早期に点を返したい早稲田に焦りが生じ、ミスや反則を犯してしまう。そして37分、激しい攻防が続く中、ハーフウェイ付近で右へ展開した帝京大はBK勝負に出て右サイドの11番日隈を走らせる。日隈は早稲田のDFを振り切りトライゾーンに飛び込む(大町G不成功で33-15)。最後まであきらめることなく、攻め続ける早稲田の執念のアタックは見事であったが、それを帝京大が愚直なDFで止めフルタイム。

帝京大は対抗戦での早稲田戦完敗を機に、全てのことを見直し、練習に取り組む姿勢から変えていった。分析においても、対抗戦ではいかれていた早稲田のアタックに対しポイントを絞って前に出ることで、特に後半は早稲田に有効なアタックをさせなかった。そして何よりも、繰り返しPKを奪ったスクラムが本当に大きかった。一方の早稲田は、下級生を中心とする圧巻の攻撃力を上級生がうまくまとめ上げ、また日々の努力でレギュラーとなった4年生が愚直にプレーをし続ける、早稲田らしい好チームとなった。しかし無敗で大学選手権決勝に臨んだものの、帝京大の生まれ変わった強力なプレーにはあと一歩及ばなかった。来年以降、この両チームが更に強いチームを作って戻ってくることを大いに期待する。