昭和54年(1979)度 第32回社会人大会決勝

昭和55年(1980)1月8日 花園ラグビー場

新日鉄釜石 27-13 東京三洋

釜石、東京三洋を倒して2連覇

昭和54年(1979)度 第32回社会人大会決勝
1980年1月8日 G:花園ラグビー場 R:平井信一郎 KO 14:00
新日鉄釜石 27 13 東京三洋
1 石山 次郎(能代工) 10 6 1 渕上 三郎(福岡工大)
2 和田  透(函館北高) 17 7 C2 天尾 健治(新潟工)
3 洞口 孝治(釜石工) 3 宮内 正幸(中大)
4 千田 美智仁(黒沢尻工) 2 T 0 4 坂本  満(大東大)
5 瀬川  清(釜石工) 1 G 0 5 柴田 浩一(同大)
6 高橋 博行(秋田工専) 0 PG 2 6 大朏 政宏(早大)
7 佐野 正文(秋田工) 0 DG 0 7 小林  興(日大)
8 小林 一郎(釜石北高) 8 内田  清(行田工)
9 坂下 功正(宮古工) 3 T 1 9 柳澤 康広(熊谷工)
10 松尾 雄治(明大) 1 G 0 10 五代 義仁(福岡工大)
11 細川 直文(秋田工) 1 PG 1 11 氏野 博隆(同大)
12 金野 年明(一関工) 0 DG 0 12 阿久津 敏夫(帝京大)
C13 森  重隆(明大) 13 狩野  均(同大)
14 宮本 政志(宮古商) 9 9 14 持田 義明(熊谷工)
15 谷藤 尚之(函館西高) 15 関   進(中大)

 三菱重工長崎に39−3、秋田市役所に26−7、三菱自工京都に21−0、東京三洋に27−13。釜石の優勝までの軌跡を見ると、抜群の安定感がわかる。トーナメントを制するためには①セットプレー(スクラム・ラインアウト)の安定、②ディフェンス力、③優れたゲームメーカー、④正確なゴールキッカーの4つが不可欠であるが、釜石はそのいずれにも最も優れたチームであった。この試合では松尾雄治のゴールキックがまったく不調だったが、他の3点の優位さで釜石が三洋を上回った。

 前半10分釜石は松尾がラックから抜いてWTB細川直文がトライ、三洋の2PGで4−6と逆転されたが、右オープン攻撃から森重隆がトライ、ゴール、10−6で折り返す。後半早々三洋はFB関のライン参加から持田が右隅にトライ、10−10と追いついたが、釜石はSH坂下功正、松尾、森の3トライ、1G1PGで27−13と三洋を突き放した。三洋は3度目の決勝進出も優勝には至らなかった。