令和8年(2026) リーグワン プレーオフトーナメント決勝

写真
令和8年(2026)6月7日 G:MUFGスタジアム(国立競技場) R:古瀬健樹
○コベルコ神戸スティーラーズ 22-13 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

スティーラーズ、横綱の風格でリーグワン初制覇!

対戦日 2026/06/07 (日) Kick off 15:07
競技場 MUFGスタジアム(国立競技場) 観客数 50,451人
天候 くもり/微風 グラウンド
状態
良い
ドクター MED-M:三森教雄/MDD:篠原靖司、田澤和雅
記録係 JRLO
レフリー 古瀬健樹 sign
アシスタントレフリー

滑川剛人

山内昂輝

河村隆史、久保田行彦

マッチコミッショナー 渡辺 聡 sign
TMO TMO:川原 佑 /FPRO:木村陽介
サイティングコミッショナー 三本和洋
タイムキーパー 松尾俊宏
コベルコ神戸スティーラーズ
# Name(cm/kg/Age) Pos.
1 高尾時流(177/113/29) PR
2 アッシュ・ディクソン(179/103/37) HO
3 山下裕史(183/120/40) PR
4 ブロディ・レタリック(204/120/35) LO
5 ジェラード・カウリートゥイオティ(197/115/33) LO
6 ティエナン・コストリー(192/106/25) FL
7 アーディ・サベア(184/105/32) FL
8 ワイサケ・ララトゥブア(195/120/28) NO8
9 上村樹輝(168/72/23) SH
10 李承信(176/85/25) SO
11 イノケ・ブルア(178/100/27) WTB
12 タリ・イオアサ(193/105/21) CTB
13 アントン・レイナートブラウン(185/96/31) CTB
14 植田和磨(177/86/23) WTB
15 上ノ坊駿介(183/88/22) FB
16 松岡賢太(175/101/29) Re.
17 前田翔(180/110/27)
18 具智元(183/116/31)
19 小瀧尚弘(194/111/33)
20 ソロモネ・フナキ(186/108/24)
21 中嶋大希(172/80/30)
22 ブリン・ガットランド(179/88/31)
23 マイケル・リトル(180/97/33)

※背番号の白抜きはキャプテン

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
# Name(cm/kg/Age) Pos.
1 紙森陽太(172/105/27) PR
2 江良颯(172/106/24) HO
3 為房慶次朗(180/108/24) PR
4 メルヴェ・オリヴィエ(194/108/23) LO
5 デーヴィッド・ブルブリング(199/113/36) LO
6 アキラ・イエレミア(194/116/24) FL
7 末永健雄(178/98/31) FL
8 マキシファウルア(187/112/29) NO8
9 岡田一平(165/75/32) SH
10 バーナード・フォーリー(182/89/36) SO
11 木田晴斗(176/90/27) WTB
12 廣瀬雄也(182/94/25) CTB
13 リカス・プレトリアス(193/104/27) CTB
14 根塚洸雅(173/82/27) WTB
15 ショーン・スティーブンソン(190/92/29) FB
16 福田陸人(174/96/26) Re.
17 加藤一希(185/112/31)
18 オペティ・ヘル(190/127/27)
19 デーヴィッド・ヴァンジーランド(196/116/26)
20 ピーター・ラピース・ラブスカフニ(189/106/37)
21 ブリン・ホール(183/93/34)
22 押川敦治(173/85/27)
23 ハラトア・ヴァイレア(185/104/27)
得点
Host Visitor
前半 後半 前半 後半
1 0 T 1 0
1 0 G 1 0
0 0 PT 0 0
2 3 PG 2 0
0 0 DG 0 0
13 9 計 13 0
22 合計 13
プレーヤー・オブ・ザ・マッチ
神戸S(4) ブロディ・レタリック
反則
PK FK PK FK
4 1 前半 4 1
3 0 後半 11 0
7 1 合計 15 1

Host 交替/入替

種類 時間 背番号
入替 前半19分 12 → 23
入替 後半0分 3 → 18
入替 後半19分 2 → 16
入替 後半19分 1 → 17
入替 後半29分 8 → 20
入替 後半29分 23 → 22

Host 一時交替

時間 背番号 内容

Visitor 交替/入替

種類 時間 背番号
入替 後半12分 3 → 18
入替 後半18分 12 → 23
入替 後半24分 6 → 20
入替 後半24分 4 → 19
入替 後半29分 2 → 16
入替 後半29分 1 → 17
入替 後半29分 9 → 21
入替 後半40分 10 → 22

Visitor 一時交替

時間 背番号 内容

Host カード/処分

種類 時間 背番号 内容

Visitor カード/処分

種類 時間 背番号 内容

得点経過 前半Kick off : クボタスピアーズ船橋・東京ベイ / 後半Kick off : コベルコ神戸スティーラーズ

前半 チーム名 #.Name 種 H V
16分 S東京ベイ 10.バーナード・フォーリー PG 0 - 3
19分 神戸S 10.李承信 PG 3 - 3
22分 S東京ベイ 10.バーナード・フォーリー PG 3 - 6
25分 S東京ベイ 3.為房慶次朗 T 3 - 11
26分 S東京ベイ 10.バーナード・フォーリー G 3 - 13
29分 神戸S 11.イノケ・ブルア T 8 - 13
30分 神戸S 10.李承信 G 10 - 13
40分 神戸S 10.李承信 PG 13 - 13
後半 チーム名 #.Name 種 H V
3分 神戸S 10.李承信 PG 16 - 13
8分 S東京ベイ 15.ショーン・スティーブンソン PGx 16 - 13
12分 神戸S 10.李承信 PG 19 - 13
40分 神戸S 10.李承信 PG 22 - 13

<特記事項>
【TMO】
前半29分:<神戸S>(11)のトライがタッチラインを踏んでいないかの確認/結果:<神戸S>(11)トライ判定。
後半30分:<神戸S>(9)のトライ前のノックフォワードの有無の確認/結果:<神戸S>のノックフォワードあり(トライキャンセル)、<S東京ベイ>のスクラムで再開。


 コベルコ神戸スティーラーズ(以後は神戸)は、リーグ戦中盤から抜群のスタミナをベースに安定したプレーで相手を圧倒し、準決勝では難敵サンゴリアスを40点差で退け、その勢いのまま初優勝を目指す。クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以後はクボタ)は昨年、決勝で敗れた悔しさを晴らすべく、安定した力をつけ3年ぶり2度目の優勝を目指す。パワフルで欠点のない両チームが相まみえる決勝戦、大激戦になることは間違いなく、関係者、ラグビーファンの期待は高まるばかりだ。

 クボタの名将ルディケHCは、神戸のスタミナをベースとした後半勝負を避けるべく、前半の頭から勝負に出る。キックオフで主将のマキシが神戸15番上ノ坊に突き刺さり、FWが前に出る流れを作る。神戸ゴール前に迫ったクボタの怒涛のアタックに、一瞬たじろいだように見えた神戸であったが、自慢の粘りあるDFを見せ、クボタにゴールを割らせない。15分、クボタは敵陣10m左のラインアウトのボールが乱れたが、9番岡田からボールを貰った11番木田が自慢の脚力で神戸DFをかわして22mラインまで前進。そのポイントから右へ左へと展開し、FWが縦突進をしたところで、神戸が溜まらずオフサイドの反則。クボタ10番バーナード・フォーリーがPGを難なく決めてクボタが先制する(0-3)。しかしこのクボタの猛攻にトライを与えず、3点に抑えた神戸が逆襲に出る。11番イノケ・ブルアの力強い縦突進をベースに前に出てクボタ陣22mに入り、18分、連続攻撃から右展開して最後10番李のパスがライン際で待つ7番サベアに届かなかったが、クボタにオフサイドの反則があり、李が正面15mのPGを楽々決める(3-3)。22分、今度はクボタ15番スティーブンソンのカウンターアタックで得た、神戸陣10m中央のPGを10番フォーリーが決め、再びクボタがリードする(3-6)。続いて25分、クボタが神戸陣22m付近で右展開し、パスを受けた14番根塚が対面ブルアの上りを見て縦にゴロパント。再びそれをキャッチした根塚は鋭く縦に突進し、神戸トライ・ラインに迫る。そのポイントからラックを二つ連取した後、3番為房がインゴールにボールをねじ込みトライ(フォーリーのGも決まり3-13)。その後、攻勢に出た神戸はFW、BK一体の攻撃でクボタ陣へ入り、15番上ノ坊が新人とは思えない状況判断からラインの裏へゴロパントを蹴る。ライン際でボールをキャッチした11番イノケ・ブルアはクボタ13番プレトリアスのタックル受けながらも左隅へ飛び込み(李のG成功で10-13)、クボタに流れを渡さない。その後、両チームの執念の攻防が続く中、39分、クボタ陣に入り連続攻撃を仕掛け、12番イオアサと交替で入っていた23番リトルの突進に、クボタ8番マキシがハイタックル。李が30m正面のPGを難なく決め同点として(13-13)、前半終了。クボタの勢いに圧倒されるかと思いきや、粘りのDFで最後は同点として前半を終えた。

 後半は開始早々から両チームが気迫あふれるプレーでやり合い、試合は白熱。43分激しい攻防の中でクボタがオフサイドの反則を犯し、神戸10番李が40m正面のPGを決め(16-13)、ここで初めてリードする。48分、クボタが同点を狙って長いPGをスティーブンソンに狙わせるが失敗。52分、今度は神戸が自陣からアタックに出てキックでクボタ陣に入りアタックを続けるが、最後、クボタのオフサイドの反則で得た左45度25mのPGを李が決めてリードを広げる(19-13)。56分、逆転を狙って攻勢に出たクボタが神戸陣に入り、ゴール前左5mのラインアウトをキャッチして攻めるが、モールを組み切れず、神戸の1番高尾のジャッカルをくらう。流れを阻止する大きなプレーとなる。

 60分、再び神戸陣に入ったクボタは、左10mラインを超えた位置でのラインアウトを獲得して展開し、オペティ・ヘルを突進させるが、神戸7番サベアのジャッカルでチャンスを潰す。69分、神戸9番上村のハイパントのボールがこぼれ、上村が割って走りトライ・ゾーンへ飛び込みトライかと思われたが、その前のプレーで神戸にノックフォワードがありトライは取り消しとなる。70分、命拾いしたクボタはスクラムから思い切って左展開し、11番木田が縦に大きくキック。交替で入ったばかりの21番ブリン・ホールがゴール前5mでこのボールを拾いかけたが、ノックフォワードで神戸ボール・スクラム。これを神戸が押し切ってペナルティを得てピンチを脱する。しかし、その後も攻撃の手を緩めないクボタは再び神戸ゴール前に迫り縦突進を繰り返すが、倒れ込みのPKを取られる。この6点差での両チームによる闘志あふれる攻防は本当に見応えがある。そして79分、クボタ陣22mライン近辺左で神戸ボールのスクラム。何としても逆転したいクボタがアーリープッシュのペナルティを取られ、万事休す。李が易々とPGを決め(22-13)勝敗は決した。その後のキックオフボールを李が蹴り出しフルタイム。日本一を決するに相応しい見事な試合に観客もTV視聴者も酔いしれたことだろう。神戸のパワフルでスタミナ抜群のFW、思い切ったアタックを見せるBK、トライを与えないしつこいDF、李の安定感抜群のゴールキック。神戸に負ける要素はなかったのかもしれない。しかし、序盤に神戸を圧倒し、最後の最後まで6点差で神戸を追い詰めたクボタの実力も間違いない。怪物フッカーのマルコム・マークスの欠場に後から気づいたのだが、それぐらい2番江良の気迫と貢献度は凄かった。もしマルコム・マークスが出場して、後半に、この江良が出てきたらどうだったのか。来期への期待も含めて、想像したくなった。