テストNo.59 豪州クインズランド州代表来日第2戦

昭和53年(1978)3月5日 秩父宮ラグビー場

日本代表 6-42 豪州クインズランド州代表

『世界』は遠い、ただ敵を褒めるばかり

No.153★59 豪州クィンズランド州代表来日第2戦
1978年3月5日 G:秩父宮ラグビー場 R:町井徹郎 KO 14:15
日本代表 6 42 クィンズランド州代表
C1 高田  司(トヨタ) 3 21 1 クリス・ハンディ
2 笹田  学(横河) 3 21 2 ピーター・ホートン
3 安井 敏明(神鋼) 3 トレバー・デービス
4 柴田 浩一(東京三洋) 0 T 2 4 デービット・ヒルハウス
5 瀬川  清(釜石) 0 G 2 5 ピーター・マクリーン
6 赤間 英夫(トヨタ) 1 PG 2 6 ジム・ミラー
7 小林 一郎(釜石) 0 DG 1 7 トニー・ショー
8 畠山  剛(釜石) C8 マーク・ローン
9 松本 純也(早大) 0 T 4 9 ロド・ハウザー
10 星野 繁一(リコー) 0 G 1 10 ポール・マクリーン
11 有賀  健(リコー) 0 PG 1 11 ブランデン・ムーン
12 吉田 正雄(近鉄) 1 DG 0 12 ジェフ・ショー
13 森  重隆(釜石) 13 アンドリュー・スラック
14 藤原  優(早大) 14 17 14 ドン・レガリング
15 植山 信幸(横河) 15 グラハム・ヌーン
得点:PG植山、DG星野

 現役ワラビーズ[豪州代表]が7名もいるクインズランド州代表は強かった。このところ自信喪失気味の日本代表は、1PG、1DGの6点のみノートライで敗れた。クインズランドではワラビーズの代表的選手であるNo8マーク・ローンとSOポール・マクリーンが評判どおりすごいプレヤーだった。「『タックルに来た相手に体重をあずけながらのフローティング・パスなど、ホレボレするぐらい』と横井久コーチはくやしさを忘れてク州代表をほめあげた。『ボールが取れず、攻撃の場がなかった』(斎藤監督)。(中略)今秋九月には、世界最強のフランスが来日する。ク州代表戦は、昨秋の“スコットランド・ショック”から立ち直り、対フランス戦への『メド付け』が目標だった。ボールが取れないFW、そして『バックスだけは世界に通用』と信じていた“切り札”までがズタズタに寸断された。『やっと世界に追いついた』と見たのは夢のまた夢。“世界”ははるかに遠い」(サンスポ、末富鞆音)。