解題・説明
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良寛(りょうかん)(1758~1831)晩年の弟子・貞心尼(ていしんに)の墓。貞心は長岡藩士の娘として寛政10年(1798)に出生、23歳の時柏崎で仏門に入る。文政9年(1826)29歳の時良寛を知り、和歌を通じてこまやかな師弟の交誼(こうぎ)を続けた。遺稿に『もしほぐさ』『蓮(はちす)の露(つゆ)』『焼野の一草』がある(No.93参照)。洞雲寺(とううんじ)(曹洞宗)住職泰禅の得度(とくど)を受けたゆかりで、弟子の尼僧が同寺に葬った。その碑面に次のとおり辞世の歌が刻まれている。くるににてかえるに似たりおきつなみ立居は風の吹くにまかせて
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