解題・説明
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文化2年(1805)5月3日~6月29日作。当初は椎谷坂ノ下の机立観音堂に安置されていたが、新潟県中越沖地震(平成19年)の被害のため本寺へ移された。十三仏は死者の追善のために行う13回の年忌法要に当てられた仏菩薩の総称である。材はケヤキ。後年、像正面が着色された。木喰は不動明王の背銘に「ふう土尊」と記し、また七回忌に当たる「阿閦如来」を作らず、薬師如来を2体重複して彫っている。この作仏の途中に新道の龍松庵で2体、西山の西光寺で十二神将を仕上げ、その超人ぶりを示す。なお、木喰の全国の作例で十三仏は本例だけである。
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