監修者 あいさつ


 

 川西市が1981年(昭和56年)『かわにし 川西市史』全8巻を刊行してから、45年が経ちました。本行政史はこの『かわにし 川西市史』の続編として、1975年(昭和50年)から1994年(平成6年)までの20年間の行政のあゆみとして編さんされました。この時期、県下一の人口急増都市だった川西は10万人都市となり、大規模な宅地開発が進みました。国鉄福知山線の複線電化や阪急電鉄、能勢電鉄の高架化着手、阪神高速道路大阪池田線の延伸など交通も発達し、パルティ川西・アステ川西・市民体育館・南部清掃工場や一庫ダムの完成など、市のインフラ整備も進みました。大阪国際空港公害訴訟の和解も市民生活に大きな影響がありました。一方で市長の辞職や市議会の自主解散など、暗い経験もありました。このような重要な歴史を記録することは、市にとって大切な事業です。

 1967年(昭和42年)に県政100年を記念して編さんされた『兵庫県百年史』とそれに続く『兵庫県史』全25巻が刊行された50年後の2023、2024年(令和5、6年)に『兵庫県史-この50年の歩み』4巻が追刊されたように、自治体の歴史はその自治体の誕生から何十周年かの記念事業として何年もかけて編さんされ、刊行された後、何十年かして、その間の歴史を補追する形で続編が刊行されることが多いのです。

 川西市でも市制施行20周年の記念に、先述の『かわにし 川西市史』が刊行され、このたび長年の懸案だった市史続編の『行政史Ⅰ』が完成されたわけです。

 川西市では、行政史の編さんにあたり、第1期を1975年(昭和50年)から1994年(平成6年)まで、第2期を1995年(平成7年)から2006年(平成18年)まで、第3期を2007年(平成19年)から2018年(平成30年)までの3期に分けて編さんする予定であり、今回、その第1期分が完成しました。川西市では以後、順次、デジタル版で公開する予定です。

 自治体の現代行政史は市の施策や統計の羅列に陥りやすいのですが、図表や地図を収録して、中学生でも読める幅広い年齢の方に親しんでもらえるよう努めました。

 家庭・学校・社会のさまざまな学習の場で活用してくださるようお願いいたします。

 行政史に続いて、経済・社会・芸術文化・生活などの分野の資料収集や歴史編さんを続けますので、皆さま方のご協力をお願い申し上げます。

令和8年5月1日
田辺眞人