1978年(昭和53年)8月に実施された市長選挙で、現職の伊藤市長は4度目の当選を果たした[注13]。
第7代市長に就任した伊藤市長は、選挙直後の広報紙に掲載された「市民へのごあいさつ」において、「過去3期12年間”よりよい郷土川西”をめざして元気一杯市政に取り組んできましたが、まだまだ成し遂げなければならない大きな課題が山積しております。」「私のモットーである”街を豊かに、みんながしあわせに”を市政の基本にして、引き続きこの目標のもとに
①駅周辺の再開発及び南北交通問題の解決
②下水道整備の推進
③ダム周辺の公園緑化による市民いこいの場づくり
④交通渋滞の解決と交通安全施設の整備
⑤都市近郊農業と中小企業の育成
⑥市立病院、口腔センター、保健センターの整備と医療の充実
⑦心身障害者(児)の総合福祉センターなど福祉施設の整備充実
⑧図書館の建設と県立高等学校の増設
⑨市民プールをはじめとするスポーツ施設の充実による活力ある人づくり
⑩コミュニティづくりを推進し、よりよい地域社会づくり
の十項目といたしましたが、これらはいずれも中堅都市確立のため、必要なものばかりです。実施にあたっては、私を先頭に全職員一丸となって腕まくりで真剣に取り組み、市民の皆さんの声を十分に反映しながら、一歩一歩着実に歩を進めたいと存じております。今後も皆さんの一層の力強いご支援とご協力をお願い申し上げ、ごあいさつといたします。」と抱負を表明した[注14]。
昭和54年度から昭和57年度までの4年間の当初予算では、この公約実現のため、次のような予算編成を打ち出した。
| 昭和54年度当初予算 一般会計 179億2,100万円/総額 274億4,832万7千円[注15] |
| 【市民福祉の向上】〇福祉向上に117億円 〇多田保育所開所 〇総合センター建設着手 |
| 【都市開発の推進】〇駅前再開発事業本格稼働 |
| 【教育文化の振興】〇南部地区に川西南公民館建設 〇桜が丘幼稚園移転新築 〇市民プール開設 |
| 昭和55年度当初予算 一般会計 182億9,780万円/総額 296億7,401万8千円[注16] |
| 【市民福祉の向上】〇心身障害者福祉センター建設着手 〇雨水6幹線など整備 |
| 【都市開発の推進】〇再開発B地区・C地区整備 |
| 【教育文化の振興】〇図書館建設調査開始 |
| 【その他】〇川西南行政センター開設 〇地域コミュニティへの支援 |
| 昭和56年度当初予算 一般会計189億8,590万円/総額 337億3,511万円[注17] |
| 【市民福祉の向上】〇「知的障害者授産施設」開設 〇市立病院移転・新築着手 〇北部清掃工場建替のための事前調査 〇滝山浄水場に集中監視施設 |
| 【都市開発の推進】〇広域的幹線道路整備 |
| 【教育文化の振興】〇図書館建設へ実施設計 |
| 【その他】〇市民顕彰「りんどう賞」新設 |
| 昭和57年度当初予算 一般会計 203億4,900万円/総額 406億6,751万円[注18] |
| 【市民福祉の向上】〇市立病院移転・新築整備 〇保健センター事業の充実 〇民営水道事業を市に移管し料金統一 〇北部清掃工場建替工事着手 |
| 【都市開発の推進】〇再開発C地区商業ビル建築設計着手 〇南北幹線道路整備 |
| 【教育文化の振興】〇移動図書館を運行 〇体育施設基本調査を実施 |
| 【その他】〇総合計画基本構想・基本計画を見直し |
1985年(昭和55年)度から、伊藤市長が選挙で公約の柱の一つとした、コミュニティ推進の取り組みが始まる。詳しくは【第9章】で見ていく。