1982年(昭和57年)10月、兵庫県営広域水道事業の核となる県営多田浄水場が完成し、県営水道からの受水が開始された。この受水や民営水道事業の統合による給水区域の拡大に対応するため、滝山浄水場内に配水管理センターを整備した。事業費4億7,500万円をかけて、1983年(昭和58年)4月から稼働した。配水管理センターの稼働によって、松山・滝山・久代の3浄水場や配水・調整池12カ所などの施設の運転状況がセンターで集中管理・一元把握でき、ポンプ場のポンプや電動バルブの遠隔操作も可能となった。これにより、異常事態の早期発見や安定供給の確保、維持管理の合理化、事務の効率化など大きな成果がもたらされた[注10]。
その後、1989年(平成元年)10月には、市営の松山浄水場・滝山浄水場の老朽化が目立ってきたため、これらの浄水場を閉鎖して、浄水処理能力に余裕のある県営多田浄水場に浄水処理業務を委託することにした。これによって、①年間6,500万円の経費節減②新設浄水場建設に必要だった投資額32億円の節減③久代浄水場への人員配置増④維持管理面の強化や市民サービス向上にあてる人員確保などのメリットがあった。
この措置を含む第5期拡張事業は、下表のとおりである[注12]。
| 目標年次 | 2000年(平成12年) |
|---|---|
| 給水区域 | 東多田、西多田、多田院、東畦野、国崎、黒川の各一部拡張 |
| 計画給水人口 | 17万7,000人 |
| 1人1日最大給水量 | 509リットル |
| 1日最大給水量 | 9万100m3 |
| 工事期間 | 1989年(平成元年)4月~2001年(平成13年)3月 |