【第2期柴生市政へ】

 第1期柴生市政は、前述した1990年(平成2年)の大事件後の市政改革を進めた。1992年(平成4年)には、土地開発公社の前常務理事による19億9千万円に及ぶ約束手形偽造同行使の詐欺事件があったが、市では「不祥事防止等対策委員会」を設置して、再発防止策の策定に取りかかっていった[注55]。

 1994年(平成6年)10月には、市長選挙・市議会議員選挙が行われ、柴生進市長が再選され[注56]、新しい市議会議員30人が選出された[注57]。

 柴生市長は、当選後、1994年(平成6年)11月15日発行の『広報かわにし』第855号に「就任のごあいさつ」を掲載。「人にやさしく個性豊かな生活創造都市の実現を」と題して、「職・住・学・遊のバランスのとれた“生活創造都市”を実現してまいりたいと考えております」と決意を述べ、市政を進めるにあたっての基本姿勢と基本政策を次のとおり打ち出し、2期目のスタートを切った[注58]。

表10-17 柴生市長が打ち出した2期目の市政運営についての基本姿勢と基本政策
【基本姿勢】
◆ 人が人らしく 豊かに生きるまちづくり
◆ 水と緑を大切に 人にやさしいまちづくり
◆ 対話と共感を広げる 市民参加のまちづくり
◆ 地方自治を育て 次代へつなぐまちづくり
【基本政策】
1 市民の英知を集め、高齢化・国際化・情報化に対応する自立的で個性豊かな地方自治を
2 総合交通体系の確立と住環境の充実を図り、人にやさしく、快適な生活環境の整備を
3 自然や歴史と調和できる計画的な土地利用と保全を図り、未来に発展する都市政策を
4 非核・平和・人権を基調に、すべての人が大切にされる、豊かな福祉・文化・労働の行政を
5 子どもたちの豊かな心と生きる力をはぐくみ、生涯学習の場を広げ、信頼と希望に満ちた教育を
6 中小・零細企業の育成と近郊農業の充実を図り、未来を志向する地元産業の振興を
7 住民主権の原則に立ち、市民から見える市政、市民本位の総合的行政を