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厚い堆積層と、海底火山の活動によってもたらされた、火成岩・火山噴出物がつらぬきつもり、金属鉱床の胚胎

をみたのもこの頃であった。

小坂・尾去沢・花輪・不老倉・花岡・阿仁の各鉱山等にみられる鉱床は、まさにこの新第三紀・中新世のグリ

ーンタフ時代における、火成活動の産物であった。

こうして、時代は新第三紀・中新世の後半から鮮新世(七〇〇万年前)にはいるが、ここでもなお火成活動は

やまず、それらは、安山岩や石英安山岩を主体にした、溶岩流・脈岩・集塊岩・凝灰岩などとなったが、この地

域では、さきの時代にみたような金属鉱床の生成をともなわなかった、という特色をもっていた

新第三紀の末期にいたって、これらグリーンタフ地域は、大部分が陸化して大陸とつらなっていった。そして

古日本海という、小さな内海をいだいた、弧状列島としての性格の基盤がつくられることになる。これが新期の

火山活動と、氷期にあけくれする第四紀へとひきつがれていく。

この時期、すなわち、新第三紀・中新世以降の鹿角は、どのような環境のもとにあったものだろうか。この地

に分布をみる地層は、『秋田県総合地質図幅』では、つぎのように区分命名されている。

それは、大陸時代の岩石を基盤にして、新第三系は、古いものから順に、安久谷川層(門前階)、瀬の沢層(西

黒沢階)、大葛層(西黒沢階)、大滝層(女川階)、および遠部層(船川階)、樫内層(笹岡階)である

中新世初頭の堆積層である安久谷川層の形成時期には、気候は寒冷で、植物化石や石炭が堆積するような、内陸

性の湖になっていたと考えられる。やがて、瀬の沢層から大葛層が形成される時期には、火山活動をともないな