テキストを表示
がら、陸はしだいに沈降して海域が広がり、そこには暖流がながれ、海岸には温暖な気候を示す植物が繁茂して
いた。
また、大葛層が形成された西黒沢階末期から、つぎの大滝層が形成される女川階の初期にかけて、この地域の
海底では、酸性マグマの活動が活発になり、石英安山岩類が海底に噴出し、この海底火山にともなって湧出した
鉱液が沈殿して、黒鉱鉱床を形成したとされている。
さらに、船川階の中期には、激しい構造運動がおこり奥羽山脈域がしだいに隆起・陸化していった。このさい
に、入江状に残った海域に堆積した地層が、遠部層であると考えられている
瀬の沢期以後、海域となった鹿角は、瀬の沢、大葛、大滝、遠部の各地層を、その海域で堆積した。しかし、
遠部層形成以後、この鹿角地域は、奥羽山脈の一角として隆起運動をつづけ、樫内層が形成された頃には、完全
に陸域となり、一部には、植物化石や泥炭層を形成する沼沢地のあったことも知られている
注3〈凝灰岩、集塊岩、変朽安山岩〉凝灰岩は、火山灰によってセメントされた火山砕屑物であり、角ばった
大きな火山砕屑物などの集合物が集塊岩である。変朽安山岩は、熱水液などで変質した安山岩である。
三、氷期と火山活動-第四紀-
陸化をたどるグリーンタフ地域の、その脊梁山脈となって隆起する付近は、地塊化運動にともなって、多くの
断層でしきられていった。そしてある部分は、隆起・突出して地塁となり、またある地区は陥没して盆地となり