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盛況時の尾去沢鉱山
この新しい成因論(海底火山噴気熱水性堆積鉱床説)にもと
づいた探査の結果が、今日の相内・内ノ岱、あるいは隣接の釈
迦内・松峰・餌釣鉱床等、新黒鉱鉱床の発見を導いたとされて
いる。
また、花輪・小真木・鉛山等の鉱山では、鉱脈・黒鉱の二種
の鉱床の共存がみられる。
すでにみてきたとおり、西黒沢階の海の底では、下位に瀬の
沢層を、上位には大葛層を堆積していった。そして、これにと
もなう火成活動は、この地の底に、銅・鉛・亜鉛・金・銀等を
ふくむ金属鉱床を、尾去沢型の鉱脈鉱床として、或いは、小坂
型の黒鉱鉱床として生成した。
しかしながら、こののちにむかえた女川階の海や、船川階の
海でも、地向斜性の堆積とともにおこる一連の火成活動はあっ
たものの、この地では金属鉱床の胚胎・生成をみるにいたって
いない。このことはこの地域の地質層序の研究からしだいにあ
きらかにされてきている。