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第一章鹿角の自然
第20図十和田完新世火山灰の分布(その3)
湯軽石は鹿角盆地では五~一五センチメートルで全域に
わたって分布する。とくに地形的に凹部で比較的厚く推
積する。日本の火山では降下火山灰のほとんどが火口の
東側に分布するが、大湯軽石は、十和田a降下火山灰と
して東側に分布し、また西側には白沢・大館・達子森(〓
〓)を結ぶ線上に数センチメートルの厚さで分布する。
北鹿地方は冬期に偏東風がふくことがあり、西側にも広
がったものと考えられる。
注〓〈シラス〉白っぽい火山灰、軽石層のことである。〓
れと似た用語にロームというのがある。ロームとは火山
灰が風化した赤い土のことである。関東ロームというの
が有名であるが、ロームは日本全国いたるところの大地
をおおっている。最近の研究でロームは氷期の火山噴出
物だといわれてきた。つまり氷におおわれると火山灰中
の鉄分が酸化され赤鉄鉱-赤土-になるというものであ
る。シラスは間氷期や後氷期に降り積もったもので現在
でも白い火山灰・軽石として観察される。(注6・7・〓
宮城一男『日本列島石の旅』より)