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三、氷河期と段丘
河岸段丘
これまでは十和田火山の活動を
中心に、鹿角の第四紀の地史、変
遷を述べてきたわけであるが、数度にわたる火砕流の流
入、そして河川による下刻作用-段丘構成物が軽石層と
いう比較的軟らかい地層のため浸食を受けやすいこと-
もあって、米代川沿いに多くの河岸段丘を形成してきた。
方、第四紀の時代に全世界的に起こった氷期と海水面
の移動が、段丘形成に大きくかかわってきたのも事実で
ある。すなわち、数万年間に、日本だけでなく、全世界
の海岸線の変化が地球規模で起こったため、鹿角にもそ
の影響があったに違いない。
河岸段丘を構成する層が堆積するのは、川の下刻作用
が弱まって蛇行現象が顕著になるときである。地盤が静
止していると蛇行する川によって凹部がえぐられ、ます
ます川は曲げられ谷幅を増していく。そして対岸の突き
花輪盆地のところどころに点在する段丘十和田火砕流堆積物によって形成された。