テキストを表示
出した岸には砂や泥を堆積させる。こうして谷底に広い平坦面が発達する。氷期になって海水面が下がったり、
地盤が急激に隆起すると、川は側面よりも川底を削る力を増し下方へくいこんでいく。もとの河床面の中に、深
く掘られた谷ができ、古い河床面と新しい河床面との間に急な崖が形成される。やがてこの谷もしだいに広くな
っていく。このようなことをくり返して、階段状の地形-段丘ができる。
段丘の構成物
鹿角の第四紀は大きくわけて、盆地内や縁辺部の台地を構成している洪積層と、盆地
内に広く分布する沖積低地を構成している沖積
層に大別されることは以前に述べたとおりである。台地を構成する地層は
高位段丘を除いてすべて十和田火山起源と思われる火山砕屑物と、その一
次堆積物が主となっている。
この火山砕屑物と二次堆積物の多くが段丘地形と密接なつながりをもっ
ているのであるが、とりわけ高市・鳥越・毛馬内火山灰層は、その堆積面
を段丘面として現在も残している。
花輪盆地では、盆地内の地形の起伏を埋めた堆積状況を示しており、そ
の高度分布は、中央部で低く、周辺部で高くなり、沖積低地とほぼ一様な
高さをもっている。このことは、当時の地形に強く支配された結果であり、
十和田火砕流の流入以前の原地形を推定する手がかりになるものと考えら
第9表十和田起源による火山灰層序と角閃石の有無