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れる。火山砕層物は外見上同一の軽石(火山灰)にみえるが、細かく調べると流出時期や組成の異なる何種類か
の火山灰に区分される。これらの火山灰はC法による絶対年代が測定されており、層序は第9表のとおりである。
この層序区分は火山灰層の粒度、鉱物組成(とくに角閃石の有無)によってなされたもので、火山灰層の判別に
重要である。内藤博夫は火山灰層を標式地の名前をつけて分類している。以下その特徴について述べる。
長土路凝灰岩層
長土路付近でみられる凝灰岩で、灰色のよく固結した無層理の岩石である。火山灰からなるが、中に軽石質の
火山礫を含む。部分によっては溶結凝灰岩となっている。厚さは不明であるが最大で九〇メートルに達する。河
〓の礫層の上にのり、小坂火山灰、または鳥越火山灰におおわれる。
小坂火山灰層
鹿角における第四紀火山灰の中で、最も古いといわれている。小坂町で小坂川をはさんで両岸の段丘構成層と
して分布する。これと重鉱物組成の類似したものが小坂東方の曙台から牛馬長根の丘陵に見られるが、その関係
は不明である。灰色から赤灰色で成層せず、急激に凹部をうめた産状を呈す。全体として固い印象である。角閃
石を含む。
高市火山灰層
分布は盆地内全域に及ぶ。鳥越火山灰とともに、十和田火山起源の噴出物では最大規模である。色は灰白色、
灰分が多く、炭化した木片を含み、下部は石質の亜角礫を多く含む。無層理、塊状で大小の軽石、岩片を混在し