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またこの裏日本植生の特徴として、日本海側と太平洋側で、林床に生えるササの種類がちがうことがある。太平

洋側の林床はまっすぐのびるスズタケが占めているのに対して、日本海側ではチシマザサ(ネマガリタケ)が林

床を占めている。

奥羽山系の中にあって、積雪が多く寒さのきびしい鹿角地方は、もちろんこの裏日本型の植生域に入るわけで、

林床に生えるササはすべてチシマザサであり、裏日本要素とされる植物が多くみられる。

鹿角地方にみられる主な裏日本要素(低木・草本類)

ヒメアオキ(アオキ)マルバマンサク(マンサク)

エゾユズリハ(ユズリハ)ウゴツクバネウツギ(ツクバネウツギ)

ハイイヌツゲ(イヌツゲ)マルバゴマギ(ゴマギ)

オオバクロモジ(クロモジ)イヌドウナ(ヨブスマソウ)

ハイイヌガヤ(イヌガヤ)チシマザサ(スズタケ)

エゾアジサイ(サワアジサイ)ヒメヤシャブシ(ヤシャブシ)

ケナシヤブデマリ(ヤブデマリ)

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()内は表日本の対応種

しかしまた、中には太平洋側に分布の主体がある表日本要素とされるミヤザクラやエゾノシロバナシモツケな

どが、奥羽山脈の陵線をこえて鹿角地方にも分布していることは大変興味深いことである