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北野のシラカンバ林
北野のシラカンバ林」『生物秋田』〓号一九七五)からそ
その概要を記す。
シラカンバの天然林の発見された場所は、鹿角市の北
東部、北野牧野の中である。ここは十和田湖の南側に当
たり、青森県境に接している、標高五三〇メートル、面
槓一四〇ヘクタールの広大な平原で、一帯は十和田火山
の噴火による浮石質火山灰の降灰で、厚い火山灰層にお
おわれている。現在和牛の放牧地として利用され、広大
なシバ草原が多く、沢沿いのところどころには、牛の休養
林があって牛の群が悠々と草をはんでいる姿がみられる。
高田氏の調査によると、シラカンバ林はおもにこれら
の谷沿いに発達し、その純林は細長く帯状に続いている。
樹高は約一〇メートル位、胸高直径一〇センチ程度の若
い樹が多く、北野全域では一〇〇〇本を越えるものと推
定される。またその一部は小国川を越えて青森県にも広
がっており、沢沿いの斜面にはシラカンバの幼木が多数