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八幡平の

森林が成立してゆくものと思われる。大沼はこのように、

沼から湿原へ、湿原から草原、森林へと遷移の過程の姿を

みられる点で、大変興味深い場所である。

ふけの湯の北東近くには大谷地湿原

があり、さらにその奥地には、ブナやアオモリトドマツの

密林にかこまれて、静かな幽すいの中に広がる全く自然の

ままの姿の長沼がある。

大谷地湿原は、ブナとアオモリトドマツの原生林にかフ

まれた広い湿原地帯で、ミズゴケの堆積が厚く、中に大小

の円形の池塘がみられ、その中にエゾヒツジグサなどが生

育している。また湿原の中にはツルコケモモ・ミタケスゲ

ミツガシワ・ホロムイスゲ・ミヤマヒナホシクサなど、豊

富な湿原植物が生育している。

また長沼は、標高一一〇九メートル、周囲七五〇メート

ル、透明度二・八の富栄養湖であるが、この沼には分布上

貴重なネムロコウホネの群落があることで知られる。北海道