テキストを表示
もうせん峠からさらに進むと焼山・鬼カ城に達するが、この一帯はまだ噴火のあとも生々しく、荒涼とした火
口地帯である上に冬季気象条件もきびしく、裸地や岩石地帯が多く、場所によって、ガンコウラン・ミネズオウ・
イソツツジなどの群落がみられる。
このように、焼山は上部の森林限界が明りょうで、もうせん峠から焼山にかけての山頂付近は、火山活動によ
る荒原が広がりきびしい風衡地帯にもあたるため、ほとんど高木、低木ともにみられず、ガンコウラン・ハイマツ
の矮性低木の群落におおわれているため、八幡平より低い標高でありながら、高山帯らしい景観を呈している。
〓八幡平でみられる珍しい植物
八幡平には多くの貴重な植物の自生がみられるが、その中でも特に珍しい種類には次のようなものがある。
1、ツルキツネノボタン(キンポウゲ科)キツネノボタンの近縁種で花後に茎がたおれて新苗が出来る。(花期七月
~八月)分布・八甲田山・月山・八幡平等。
2、ウコンウツギ(スイカズラ科)落葉低木で二メートルくらいになり、夏のはじめ黄色の鐘状漏斗形の花をつける。
分布・北海道・東北北部の高山。
3、ガンジュアザミ(キク科)高さ一メートル内外の大形のアザミ。(花期、九月上旬)岩手県を中心に東北の高山
(岩手山・早池峯山・八幡平など)にしか産しない。この名は巌鷲山(岩手山の別名)で発見されたためという。
4、ネムロコウホネコウホネより小形で径二~三センチの淡黄色の花をつけ、葉は水面にうかぶ。(花期七月中旬
分布・北海道東部・本州(北部)の山地池沼。八幡平では長沼にだけ産する。