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夏の黒森山
黒森山は鹿角市の北部、大湯温泉の市街地北方に位置
する、標高五四五・九メートルの低い山である。なだら
かで、やさしく美しい山容は、むかしから地域の人々に
親しまれると共に、農家の採草地として利用されてきた
ため、広大なシバ型の草地におおわれている。しかし戦
後は、農耕馬にかわって種々の耕作機械が登場し、こう
した草地の必要はなくなったが、黒森山は引き続きスキ
-場として利用されてきたことによって、他の草地のよ
うに植林や開墾の対象からはまぬがれ、比較的よく自然
の姿が保たれ草地特有の植物が多くみられる。
黒森山の草地でみられる主なものとしては、スズラン
をはじめ、オキナグサ・アズマギク・フデリンドウ・ホ
タルカズラ・ヤマトキソウ・センボンヤリ・ヒメハギ
ムシャリンドウ・ショウジョウバカマ・ミツバツチグリ
キジムシロ・ツリガネニンジン・オミナエシ・エゾリン