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〓迷鳥のコホオアカについては、これまで東北地方で確認された記録がなく、この地域がシベリヤからの渡り
経路になっているのか、単に一羽だけ迷ってきたのか興味深いことである。
〓そのほか特に注目されることは、クマゲラについて、個体の確認は出来なかったが、クマゲラの採餌跡ら
しいものをわずかであるが発見しており、この地域に生息の可能性もあると思われる。
クマゲラは、シベリアの森林地帯から中国東北地方、そして北海道地方にま
で生息する日本最大のキツツキである。古い記録(第〓表)では、昭和十年(
九三五)に川口孫治郎氏が八幡平で二羽捕獲していることや、昭和十二年に〓
部富之助氏も八幡平でクマゲラを発見した記録がある。近年このクマゲラが、
森吉山周辺のブナ林の中で生息しているのが確認され、さらに繁殖も行なわれ
ていることがわかり、学術的に貴重な地域として注目され、その保護対策が進
められている。森吉山とは隣接したブナ原生林の多い八幡平にも、十分その生
息の可能性は考えられ、最近生息を確認したという報告もなされている
〓その他
〓い渓谷の多い米代川水系には巣を造る大木があったため、オシドリが繁殖
し、その美しい姿を見ることが少なくなかったが、近年自然林の皆伐がひどく
この水鳥も生息数を激減させてしまった。
第24表古記録にみるクマゲラの生息地(小笠原ら1978より)
『森吉山小又峡周辺地域特別学術調査報告書』より