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第三節縄文時代
縄文時代とは、縄文式土器が作られ、使用された時代をいう。縄文式土器はモースのcOrd-marked potter)
を白井光太郎が「縄紋」と呼んだのが最初で、器面に縄目の文様を有するものが多く、それが特徴的であること
からその名称が一般化した。かつて貝塚土器とか石器時代土器とも呼ばれたこともある。しかし実際には縄目文
様だけでなく、貝がらや竹・木などを利用して作られた文様もあり、その文様は様々である。
縄文時代の文化、すなわち縄文文化は、日本列島が大陸から分離したことにより派生した日本独自の文化であ
る。この文化は約一万一千年前から二千三百年前までの長い間、大陸からの影響を受けることもなく、純粋に存
続した極めて島国的な文化であった。
数千年に及ぶ縄文時代を、山内清男氏は「縄紋式土器の大別と細別」(一九三七)で、縄文式土器の変遷により、
早期・前期・中期・後期・晩期の五時期に区分し、一九六二年には早期の前に草創期を加えて六時期区分とした。
草創期の設定については反対する説もあるが、現在ほぼこの六時期区分が使用されている。
縄文人は弓矢や槍で鳥獣を捕り、釣針や網により魚を捕獲していた。これらの獲物は石匙などの解体具で調理
され、土器の発明は焼くだけの調理法に煮る調理法も加えることとなった。この煮る調理法の発達は、植物質食
料の食用化を可能にし、先土器時代に比べ食生活は大きく進歩した。また、地面を一家族が住める大きさに掘り