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第13図岩偶(左:尾去出土,右:小坂町出土)
茂屋(円下d)などがあり、後者としては、青森県内の大面遺跡、天王沢遺跡
等がある。
晩期の岩版は岩偶同様、東北地方北半からの出土が多い。文様はこの時期
の土器の文様を反映しているすなわち、大洞B式の時期にはS字状の陽刻文、
B-c式期にはS字状の沈線文、c式期には渦巻文が現われ、c式期の終末
には同心円文に変化し、晩期末の大洞A式期には消失してしまう。市内では
尾去沢東在家より大洞式c式期の岩版一点の出土がある。
土偶・土版・岩偶・岩版の他に信仰に関連ある遺物として、独鈷石・青音
刀石器・石棒等がある。
また、中期や後期の土器には、人面や蛇などの装飾を有するものもあり、
後期後半以降、実用的とは考えられない小形や異形の土器が増加する。さら
に、スタンプ形土製品やキノコ形土製品、鐸形土製品なども実用的とは思わ
れず、信仰的な遺物と考えられる。
鹿角地方では大湯黒森山麓より独鈷石と青竜刀石器、大湯環状列石・天戸
森遺跡・黒森山遺跡等で石棒を出土している。