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る。周溝、柱穴は検出されなかった。遺物は床面から土器片四点が出土した。立石を伴う住居跡として注目する

必要がある。市内における類例は、黒森山麓竪穴群にある。

〓猿ケ平〓遺跡(縦貫道遺跡〓〓)

<所在地〉鹿角市花輪字猿ケ平一四四番地他

遺跡概況〉標高一六五メートルの台地が北西に舌状にのびた先端部にある。

〈遺構と遺物〉

縄文時代竪穴住居跡八棟、フラスコ状土拡一二、土拡一一、Tピット二基などが検出された。遺物は縄文時代

早期末から晩期の土器、石器、石製品などが出土した。

●竪穴住居跡

平面形はすべて円形で、大きさは径三~四メートル前後のものが一般的であるが、一棟(五号住居跡)だけは

六メートルある。柱穴は明確なものが少ないが、住居跡内に設けられたと考えられる。

炉は少し壁寄りに造られ、四棟が石組炉で、他の四棟は地床炉である。

住居跡の配置は、台地の先端部に馬蹄形に存在し、全般的に地山への掘り込みが浅い。出土遺物も少なく、二

棟の住居跡は、フラスコ状ピットを埋め立ててその上に構築している。住居跡群のあり方(居住地の移動)は、

石組炉をもつ住居跡の状況などから、時期が下るにつれて、台地北端より内部の方に移動したことがうかがわれ