テキストを表示

出土したが、ほとんど破片である。石器は石鐡、石斧な

どが出土した。

●竪穴住居跡

径三・五〇メートル前後、面積一〇・三平方メートルの

円形の住居跡である。床面は堅くしまっており、壁は

○~二〇センチで垂直に立ち上がっている。炉は住居跡

西側に大小の石六個で「こ」の字状に組んでいる。石は

焼けておらず、内部に焼土・灰・炭化物などはなく、石

組炉の機能を果たしたものか不明である。なお床面中央

部に、焼土が八〇×七二センチに広がって残っている。

周溝は検出されなかった。柱穴は一〇~二〇センチの深

さで八個確認され、五個は住居跡外で検出された。土拡は平面形が円形、楕円形、方形のものが二〇基検出され

第36図猿ケ平〓遺跡第1号竪穴住居跡

たが、そのうちの一基は晩期のものである。

●埋設土器遺構

単独で検出されたが、掘り込みは小さく、下部ではほとんど土器と密着している。口縁部を欠いた深鉢形縄文

土器で、土器埋土中には炭化物の含有が認められる。