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謙作氏は村落に於ける世帯と村落を、世帯共同体としてとらえることができると大湯環状列石の分析を通して明
らかにしようとした。このことは大湯環状列石の内包している性格とその重要性を端的に示すものだろう。
cてそれでは、大湯環状列石と云われる組石遺構のつくられた目的、その性格及び背後にある社会構造はとい
う点については、さまざまな見解が続出した。
調査の概要で記したように、国営発掘では墳墓の集合体と考えることに可能性ありとしながらも、決定的な証
左を欠き、さりとて祭祀遺跡と認めることも困難だとし、墳墓にやや可能性ありとした。しかし、その後も墳慕
説、祭祀説が両立し、さらに最近では庭園説、宇宙人の基地説、天文観測台説等々のまさに今日的諸説が入り乱
れている。
その形態について、当市出身の国立歴史民俗博物館助教授の阿部義平氏は「一定の形に石を組み合わせた組石
の単位が集合して内帯・外帯を構成しているものであり、自然石を配して組まれたこれらの遺構は、最近では配
石といわれている。その概念については、縄文人が石を運んで形成したいわゆる配石遺構、組石遺構、立石遺構
あるいは環状列石などと呼ばれる遺構の総称であり、縄文時代には各地にある程度普遍的に存在し、北海道から
鹿児島まで、時期的には早期から晩期にまでわたるものである」と言っている。その類例については、全国で一
〇〇カ所におよぶ所在が確認されている。
〓配石遺構は何を意味するのか