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〓郭内の検出遺構、出土遺物、及びこれらの防禦施設から、i郭が主郭的存在であったことは、ほほ間違いな

いものと考えられる。

〓遺物について

出土した遺物は、陶磁器・土器・土製品・金属製品・石器・石製品等計三七〇点である。これらの遺物は、若

干の繩文・弥生時代のもの以外は、平安及び館期の遺構に伴う遺物である。舶載陶磁器としては、青磁・白磁・

染付・〓釉などが出土しており、これらのものは最も古いもので十二~十四世紀、最も新しいもので十六世紀の

ものである。また国産陶磁器としては、十六世紀の美濃、十六世紀末~十七世紀前期の志野などが出土している。

鹿角地方での中世陶磁器の出土例としては、小枝指館・湯瀬館等があるが、これらの移入経路が問題となるとこ

ろである。能代市・中田表遺跡、大館市・館コ跡、比内町・真館跡等、日本海に流れ出る米代川流域の遺跡から

の出土例が多いことから、米代川と密接に関係しているものと考えられる。

出土遺物をその機能別に見ると、武具的なもの(刀子・小札・鉄鏃等)、建築具(釘・楔等)の出土が多く、日

常生活具は非常に少ない。これは検出遺構にも見られるように、〓郭は日常生活の場(集落)ではなく、城館と

しての性格を濃くしていたものと考えられる。

本遺跡からは、木製品類の出土はないが、これは遺跡の地理条件(シラス台地)によるものと考えられる。金

属製品の遺存状態が極めて良いのも、このことによると考えられる。

金属製品中、最も多かった無銘銭は、最近盛岡市以北で出土している。分布範囲・用途など問題を残す遺物で