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削りとりと考えられる薄い無銘銭が多いことが注目される
平遺跡において出土した石製品は、箆状石器二点・石錐一点・石錘一点・石皿一点・砥石八点の五種類
三点である。(『東北縦貫自動車道発掘調査報告書〓』秋田県教育委員会より
4乳牛館
乳牛館は、鹿角市花輪字乳牛平および字妻ノ神に位置し、その南から西側へかけて乳牛川が流れている。
東北縦貫自動車道建設に伴い破壊される遺跡保存として、県教育委員会が主体となり昭和五十六年四月二十日
から八月二十日までの期間にわたって発掘調査した。
この館はかなり広範囲にわたるため、県道に沿い乳牛部落に近い字乳牛平を「乳牛平遺跡」とし、古い乳生
集落があったと伝えられる乳牛稲荷神社の東側台地上をその字名から「妻ノ神〓遺跡」、その南の深い小沢をへ
だてる「妻ノ神〓遺跡」として、その三つに区分され発掘された。未だ詳細な報告書の発表を得ていないので、
五十七年三月秋田県埋蔵文化センター『発掘調査報告会発表要旨』と『教育秋田』五十六年十月号に掲載された
調査概況等を引いて、そのあらましを述べる。
○遺跡名「乳牛平遺跡」
退跡は、標高一五五~一六〇メートルの台地末端部の自然地形を利用し、五つの郭からなる中世の館を造築し
ている。現水田面と郭平場との比高は約二〇メートルである。平場からは館構築以前の繩文・弥生時代の遺構・
遺物も検出されている。