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「八幡平地区石造物に関する二、三の考察」として鹿角市文化財保護協会の機関誌『上津野』二号(一九七七)

に、また、磯村朝次郎氏が『秋田県立博物館研究報告』三号(一九七八)に、それぞれ調査の結果を報告してい

る。

○正安元年銘の板碑

正安元年銘の板碑

金剛界

金剛界

大日如来

大日如来

バン

右志者慈父□形状凝灰岩の自然石高さ七六センチ最

正安元年八月十一日大幅三四センチ厚さ一九センチ

幽儀平道叔敬白所在地鹿角市八幡平字長牛下モ平二四番地

この板碑は、以前長牛城の一角、佐々木直恵氏所有の林の中にあったのを移したもので、現在簡単な覆屋が作

られ保存されている。風化が進んでいるために、肉眼で銘を見ることはほとんどできない状態である。

〓谷内の板碑と磨崖仏など

天照皇御祖神社の境内地から、四基の板碑と磨崖仏、それに数点の五輪塔、宝筐印塔などの一部と見られる残

欠が発見されている。いずれも昭和五十一年、秋田県立博物館の行なった「鹿角展」の事前調査の際に確認され

たものである。