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〓扶持方

扶持方は現米取と同様に蔵米を支給されるが、現米取は年二回夏・暮の切米であるのに対し、扶持方は毎月一

定日に支給される点に違いがあった。前掲書によれば「一人扶持は高六石積の事(中略)、往古諸国共朝夕の食

事定め、二合五勺積之割合より起りて、一日一人五合積、一ケ月一斗五升積、則御蔵米半俵に当る也(中略)、

一二ケ月一ケ年分御蔵米三駄也、現米百石五十駄積の積合を以高に直し六石に当れり」としている。扶持方は、

兀禄一三年から身帯とみなされ軍役の対象となったが

「盛藩

年表』

、同じ現米を支給される切米取の者より低位にみ

られていた。しかし藩政末期には、切米取の者に対し御恩によって扶持方に色替するという例が多くみられる上

うになった。これは切米も扶持方も、支給時において時相場により買上げられる形の銭支給であったから、イン

フレ期には月々の相場にスライドして支給される扶持方の方が、切米より有利であった。このことも、インフレ

による下級藩士の窮乏を救済する藩の配慮の現われと理解されている