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商業の発達
商業の発達は、近世社会の進展に大きな影響を及ぼした。商業の歴史は、自給自足が崩れ分業
が現われるところから始まるといわれている。幕藩制社会の基本的なしくみもまた、都市と豊
村との分業関係によって成り立っていた。
豊臣秀吉の兵農分離政策によって、農民は農村にしばりつけられる形で転職・移住を禁止され、武士は商工業
者とともに都市(城下町)に集住することとなった。兵農分離は、たんに兵と農との分離にとどまらず、農と商・
工の分離でもあったのである。
この社会の特色として、まず領主は農民から集めた年貢米を、家臣団の俸禄米等に分けたほかは換金して諸経
費に当てるため、米の取引市場と米商人を必要とした。家臣たちは城下町に住み、禄米や年貢米を売って得た金