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先頭に、荷背負い、嫁行列となる。家格によって定紋をつけた油単をかけ担ぐ家もあった、嫁入道具は貧富によ

り同一ではないが、一般的には長持一棹、箪笥一棹、中箪笥、針箱、下駄箱などである。

始姻は当事者ばかりでなく、村の喜びでもあった。行列は途中酒を振舞いながら進むのであるが、祝唄の一つ

も歌わないと通してもらえなかった。従って荷物背負いは親戚中でも唄の上手な者が選ばれた。嫁の送り人も嫁

迎え同様七人位で、その中に下女が一人いる。下女といっても使用人のことではなく、近親者のうち経験豊かな

人のことで、婚家での一切の世話や指導に当る。

二日目は里帰りで、婿と兄弟達が嫁の実家に行き、歓をつくして親戚の契りを固める。三日目は嫁見とか台魚

まな

おろし、しゃばん

)はたきといって、当日の祝宴に参加出来なかった婦人共や隣近所の主婦達への披露で

板

ある。こうして祝宴は三日に及ぶのである。

祝の金品は家格や親疎によって異なるが、大体は祝銭、米、酒、濁酒、肴などを贈っている。近親者は魅を〓

るのが通例で、場合によっては茜染一反、花染一反などの例がある。こうした慣習は次第に華やかさを増し、明

治に至ってほぼ定着している。

出産は、初産の場合実家でなされるのが通例である。出産後五~七日で御七夜の祝いがなされ、これを鹿角で

は枕引と呼んでいる。この場合、婚家では産衣をはじめ孫の衣裳、嫁が実家にいる期間に見合う米(二斗位)と

樽肴を送る。

歳祝い

フは四二歳、女は三三歳になると厄払いをする。百姓一般が祝ったのではないが、生活にゆとり

)ある家では、神官を招いて厄払いを行った。その祝いには婚姻等と同じく親疎により、祝儀銭