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第1図大日堂への病気平癒願文

大日堂は、公の祈祷所としての性格が強かった。年の

初めの祈祷のほかに、御守礼、巻数、牛王を藩主に献上

していることは前述の通りである。この時に一斗二升の

鏡餅(閏年は一斗三升)を一枚献上するのを常とした。

この鏡餅の献上が何時頃から始まったのかは、明らかで

るい。藩『雑書』明暦四年(一六五八)正月六日条に

鹿角大日別当、例年の如く餅一枚、牛王、巻数献上」

とある。同じく寛文三年(一六六三)正月一〇日の条に

は「鹿角大日別当、嘉例の如く、御そない上ル」とあり、

藩政初期から行われていたことが推察される。伝えによ

れば本来宮中に奉献されるべきものが、遠路のため国司

へ差上ることになったとされる(

『大日堂由来伝

記』安倍家文書

)。献上さ

れた鏡餅は、城中に掛けて置かれたので「御懸餅」と言

われ、拝礼の対象となった。

代々の藩主の崇敬も厚く、たびたび寄進や祈祷の依頼

が行われている。祈祷の依頼は代参をもって行われるこ

とが多かったが、別当が城中に上がって執行することも