テキストを表示

このたび、第三巻(上)を刊行する運びとなりました。

第三巻は近代・現代を取扱う訳でありますが、本巻(上)は明治編としてまとめております。

明治は近代日本の夜明けでもあり、近代の土台を築いた時代でもあります。特に明治維新をくぐりぬけてから

の鹿角の人々は、大きな時代の変化に対するとまどいがあったことでしょうが、それにもまして新しい時代の建

設に対する意欲にあふれていたのであります。

本書はこのような背景をもとに、明治時代の社会構造の変化の解明から始まって、地域社会の変遷を解き明か

し、近代社会への足どりをたどっています。更に地元資料を駆使して鹿角の産業の発展を述べ、鉱山の推移を説

き、また教育・文化の展開として近代教育制度と地元の対応を詳述するとともに文化の特徴、芸術の普及にもふ

れています。

これをみるとき時代の変化に伴った人々の生きざまと、新時代への確実な歩みをくみとることができますし、

逞ましく生きた鹿角の先人を知ることができるのであります。

鹿角市は今、ふるさと創生の為に市民挙げて取組んでいます。こういう時こそ、本市史によって郷土の歴史を

ふりかえることが大切かと存じます。必ずや先人の智恵と努力を学ぶことでありましょう。