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花輪区裁判所

二一年一〇月、大館治安裁判所花輪出張所が置かれ、その後二三年八月一一日花輪区裁判所

となった。区裁判所は最下級審の通常裁判所で、その裁判権は単独判事がこれを行うもの

とされていた。二三年一二月大館に秋田地方裁判所支部が置かれ、裁判所管轄区画は次のとおりになった。

第〓表裁判所管轄

(小田島由義編『郡誌』から

花輪区裁判所が設置されたものの、二六年一一月には刑事裁判事務が、三七年四月には裁判事務全体が大館区

裁判所に移管されるなどの変動が多かった。

このような状態であったため「当初の組織に反せる不具の裁判所となり了せり。余輩は完全の裁判所を得んと

て幾多の財産を献納したりき。然るに今や久しく検事の勤務なく刑事の裁判を廃せられる」

『秋田魁新報三〇

年九月七日付』

)と、

裁判所設置に期待し、庁舎建設の寄付を行った郡民の中には強い不満をもつ者もいた

毛馬内出張所が石田勘太郎住宅内で開庁し、業務を開始したのは二三年一二月二〇日であっ

た(

『大湯村告

示原案綴』

。その後二七年一月には馬渕良太郎住宅内、二九年五月には木村藤一郎住宅

内にと移転し、三三年五月にいたって独立した庁舎で業務を行うことができるようになった。

この庁舎は三二年一〇月毛馬内町勝又平太郎ほか三三名が、工費七百余円で毛馬内町字古下三番宅地に新築記

毛馬内出張所

工したもので、翌三三年五月二八日竣工し、花輪区裁判所毛馬内出張所として開庁した。木造柾葺平屋三〇坪余