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三〇年伝染病予防法制定により法定伝染病(
コレラ・腸チフス・赤痢・ジフテリア
・発疹チフス・痘瘡・猩紅熱・ペスト
予防について一層の対策が強化
された。県でも三一年度から衛生費補助金として町村の伝染病予防費の六分ノ一を、四三年度からはトラホーム
予防費の四分ノ一を補助し、町村事務会でも消毒法講習会、衛生講習会の開催、消毒薬品、器具準備等について
しばしば指示を行っていた。
三四年赤痢流行時、花輪町では「柏田医師を常詰とし、役場員三名、大館病院より招聘したる看護婦二名、巡
査一名、其他小使人夫等詰切り、諸事整理し患者を丁嚀に取扱い、又役場内に伝染病予防事務所を置き、人力車
二輪を備え終始往来の便宜を計り、町長等は昼夜詰切りを為して予防消毒に関する諸般の事務を執り、花輪警察
著長、郡書記は日々同事務所、隔離病舎又は自宅療養の患者に臨み指導監督」
『秋田魁新報
二四年九月八日』
)するなどの対応
をしていた。当時赤痢腸室扶期予防について、当局は「流行部落に於ては各人は排便の都度石灰末を自身の新し
き糞便に撒布し、且つ便所には常に石灰酸水を備へ置き上厠後手を消毒する」
『秋田魁新報大正
元年一〇月一五日』
)よう指導してい
た。このほか、赤痢流行時衛生幻灯会を開いたり(
『秋田魁新報
四一年九月二二日』
一)、予防液の注射をしたり(
『秋田魁新報
四二年六月二八日』
)、
その対策に当たっていた。
大湯村では二八年、三五年の両度にわたり赤痢が流行した際、村吏員及び予防委員が伝染病予防業務に従事す
ること、かつ伝染病感染者に対する手当や薬価等を支給することを定めていた(
『大湯村会
議案綴』
)。
伝染病流行時、各町村では追加予算を組んでその予防にあたっていた。毛馬内町では三二年度当初は伝染病予
防費として二三円を計上していたが、追加予算として一九七円二五銭を組んでいる。その内訳は手当、人夫賃な
ど八三円、石炭酸、生石灰、昇汞など薬品代八四円二五銭、隔離室借家料三〇円であった。一方、大湯村では一